kの昇天

阅读时间:2025年7月1日

感想

“我”在海边养病时,遇到了一个背对着月光,追逐着自己影子的奇怪的人——K。一个月后,听闻K自杀了,而“我”认为K不是自杀,他是有意为之——他的肉体像伊卡洛斯那样沉落在了大海里,而灵魂已经飞升上了皎月。读到此篇让我想起了苏轼在《赤壁赋》里的一段话:飘飘乎如遗世独立,羽化而登仙。肉体和灵魂仿佛被抽离开来,肉体只是成了形骸,而灵魂附着在了月影之中。我同样看着自己的影子,陷入了恍惚,只是这影子,由人造光投射而形成。

語彙

  1. 溺死 できし 溺死,淹死。 不治の病 ふじのやまい 不治之症,绝症。 お手紙によりますと、あなたはK君の溺死について、それが過失だったろうか、自殺だったろうか、自殺ならば、それが何に原因しているのだろう、あるいは不治の病をはかなんで死んだのではなかろうかと様さまに思い悩んでいられるようであります。
  2. 彼の地 かのち あの場所。あの地。 私はあなたのお手紙ではじめてK君の彼地での溺死を知ったのです。
  3. 屈む かがむ 弯下腰去。 しかしそれにしては跼むこともしない、足で砂を分けて見ることもしない。満月でずいぶん明るいのですけれど、火を点けて見る様子もない。
  4. 退く ひく 退,后退。 というのは、その人影──K君──は私と三四十歩も距っていたでしょうか、海を見るというのでもなく、全く私に背を向けて、砂浜を前に進んだり、後に退いたり、と思うと立ち留ったり、そんなことばかりしていたのです。
  5. 天心 てんしん 天空当中。 天心をややに外れた月が私の歩いて行く砂の上にも一尺ほどの影を作っていました
  6. 域 き 域,阶段,境地,领域。 領分 りょうぶん 范围,领域。 そうです、それは「気配」の域を越えて「見えるもの」の領分へ入って来るのです。──こうK君は申しました
  7. 逆説的 ぎゃくせつてき 普通とは逆の方向から考えを進めていくさま。また,通常とは逆の言い回しで物事を説明するさま。 K君の心では、その船の実体が、逆に影絵のように見えるのが、影が実体に見えることの逆説的な証明になると思ったのでしょう。
  8. 等身 とうしん 和身长相等。 K君はまた、朝海の真向(まっこう)から昇る太陽の光で作ったのだという、等身のシルウェットを幾枚か持っていました。
  9. 本暦 ほんれき 标准日历。 してK君の死体が浜辺に打ちあげられてあった、その前日は、まちがいもなく満月ではありませんか。私はただ今本暦を開いてそれを確かめたのです。
  10. 形骸 けいがい 形骸,躯壳。 骨架,形式,空架子,残迹。 そしてその形骸は影の彼に導かれつつ、機械人形のように海へ歩み入ったのではないでしょうか。次いで干潮時の高い浪がK君を海中へ倒します。もしそのとき形骸に感覚が蘇えってくれば、魂はそれと共に元へ帰ったのであります。
  11. 激浪 げきろう 飛翔 ひしょう 干潮 かんちょう 退潮,落潮。 ついに肉体は無感覚で終わりました。干潮は十一時五十六分と記載されています。その時刻の激浪に形骸の翻弄を委ねたまま、K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのであります。

2025年7月3日读毕