檸檬

阅读时间:2025年7月5日

1 感想

对身患重病的“我”来说,色彩调和、形状优美的柠檬就是幸福的具象化,将压抑在心中的不详的块状物炸得粉碎。

2 語彙

  1. 浮浪 ふろうさすらうこと定まった職業・住所などをもたず、うろつき歩き暮らすことまた、その人。 何かが私を居堪らずさせるのだ。それで始終私は街から街を浮浪し続けていた。
  2. 何故なぜだかその頃私は見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられたのを覚えている。風景にしても壊れかかった街だとか、その街にしてもよそよそしい表通りよりもどこか親しみのある、汚い洗濯物が干してあったりがらくたが転がしてあったりむさくるしい部屋が覗いていたりする裏通りが好きであった。雨や風が蝕んでやがて土に帰ってしまう、と言ったような趣きのある街で、土塀が崩れていたり家並が傾きかかっていたり──勢いのいいのは植物だけで、時とするとびっくりさせるような向日葵があったりカンナが咲いていたりする。 不知为何,那个时候我总是被那些破败却美丽的事物深深吸引。就连风景也是如此,比起整洁的街道,我更喜欢那些破旧的城市;比起疏远冷淡的大街,我反而对那些弄巷深处更有亲近感。那里晾着脏兮兮的衣物,堆着破烂杂物,还能瞥见肮脏昏暗的房间。那是种被雨水与风蚀,终究会归于尘土的街景。土墙坍塌,屋舍东倒西歪,只有植物蓬勃生长,偶尔还会在不经意间,看到惊人的向日葵或盛开的美丽红艳的美人蕉。
  3. 縞模様 しまもよう 条纹图案,条纹花样。 さまざまの縞模様を持った花火。
  4. 亡霊 ぼうれい 書籍、学生、勘定台、これらはみな借金取りの亡霊のように私には見えるのだった。
  5. 絞り出す 搾りだす しぼりだす 拧出,挤出,榨出。 紡錘形 つむがた レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の恰好も。
  6. たとえようもなく 无法比喻。 その檸檬の冷たさはたとえようもなくよかった。その頃私は肺尖を悪くしていていつも身体に熱が出た。事実友達のだれかれに私の熱を見せびらかすために手の握り合いなどをしてみるのだが、私の掌が誰のよりも熱かった。その熱いせいだったのだろう、握っている掌から身内に浸み透ってゆくようなその冷たさは快いものだった。
  7. 触覚 しょっかく 実際あんな単純な冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと言いたくなったほど私にしっくりしたなんて私は不思議に思える──それがあの頃のことなんだから。
  8. かずか 无礼貌地,鲁莽地,冒冒失失地,冒昧地。 「今日は一つ入ってみてやろう」そして私はずかずか入って行った。
  9. 趣き おもむき 旨趣,意思,大意,要点。 局面,样子,情形,方式。 私はこの想像を熱心に追求した。「そうしたらあの気詰まりな丸善も粉葉(こっぱ)みじんだろう」 そして私は活動写真の看板画が奇体な趣きで街を彩っている京極(きょうごく)を下って行った。

2025年7月13日读毕